2015年9月1日より、国内の陸運支局(自動車検査登録事務所)での、1998年9月1日以降の登録車について、ヘッドライト光軸検査が原則としてロービームで行うように変更されました。
(法律用語としてロービームの事を「すれ違い用前照灯」ハイビームは「走行用前照灯」と言います)
かねてから、ロービームでの光軸検査に変更する、ということが決定していたのですが諸事情から先延ばしになっていたのが、ついに実行されたということです。
ところが、ハイビームでの検査に業界全般が慣れていた事と、陸運支局の光軸検査機器が(現段階で)非常に厳しい基準となっているようで、光軸だけ不合格となり再検査となる方が続出しているようです。
当社でも9月上旬に東京陸運支局(品川)に予備検査場で光軸調整した上で持ち込み検査を行いましたが、左ヘッドライトが上向き過ぎるということで不合格となりました。今まででは考えられなかったことです。総合判定で言われた値に、予備検査場で光軸を再度調整して検査に臨み合格しましたが、検査終了し新車検証が出るまで3時間かかりました。
時間がかかった理由は、ほとんどのレーンで光軸検査に今まで以上に時間がかかること、また、予備検査場でも8月までは1台あたり1分程度で終わっていた光軸調整が6分から8分かかることなど、時間が非常にかかるのが原因のようです。
また、そもそも光量不足で不合格となる例も多々あるようで、ヘッドライトの電球交換を行ったり、曇りがちなヘッドライト表面をかなり磨くなどして受検しないと、不合格となる事例が多いと聞いております。
しばらく混乱が続くと思いますので、ユーザー車検などで受検される方は、余裕を持って車検を受検することをお勧めいたします。