本日は車の窓に付着した雨の跡、いわゆる「ウロコ跡」の除去について書きます。
このウロコ跡、「イオンデポジット」と言われるもので劣悪な環境によりウィンドウに付着する輪染みのようなものです。
ウロコの防止には「フッ素系ガラスコート」が有効です。ガラスコート剤にはフッ素系ではなく、シリコン系のものが多く販売されていますが、機能面と耐久性から言いますと圧倒的に「フッ素系」のガラスコート剤がお勧めです。
付着してしまったウロコ跡は、青空駐車で、かつ洗車をあまりされない方の車に多い症状で、単に雨の跡だけではなく空気中のゴミやワックスをはじめとする油分などが堆積して、うねうねと「ウロコ」のようになってしまった状態です。良く洗車するタクシーなどはあまり見ませんが、路線バスの窓などには顕著です。
この除去は、当然洗車だけでは無理です。簡単な油膜取り剤でも落ちません。
通常は研磨剤が入った、油膜除去剤を使用することになります。
そこで出てくるのが「キイロビン」と言われる油膜除去剤。ProSTAFFという会社の製品です。酸化セリウムの微粒子が入っているとされ(実際は希土類元素を含んだ鉱石を使用したもの)、研磨剤といってもガラス面に与えるダメージは少ないとされています。
正式名称は「キイロビン120」など容量を加えた商品名となっていますが、「キイロビン」で検索すると大量に出てきます。オートバックスやイエローハット、DIYショップなどでも入手可能です。
このキイロビン、1976年に全日本交通安全協会の推奨品とされた事もあります。
実際、このキイロビンではメーカーはウロコ除去は出来ないと書かれていますが、ある程度根気よくやればそこそこ落ちます。というか、ウロコ除去のためのものは殆どが研磨剤が入っており、ガラス面だけではなくウィンドウ周囲のゴム類まで劣化させてしまう懸念があります。
そうなると、ゴム類や塗装面がある窓枠にはマスキングテープを目張りした上での作業を進めるほかありません。
ProSTAFFでも、「魁 磨き塾 ウロコ取りクリーナー 」というウロコ除去専用クリーナーがあるようで、こちらもお勧めです。注意書きには、「溶解する」と書いてありますので研磨剤が入っていないか、微細なものが少量入っている程度に抑えているかと思います。
あまりにひどいウロコ状になったウィンドウは、ポリッシュ専門業者に委託された方が良いかもしれません。
けれども、根気よく上記製品などを使い、しっかりマスキングをしてから作業を繰り返す方が、車に対する愛着がわくとは思います。